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定番のルーフの指サックからスズキWGV、自作補強と数々の実験的DIYカスタムを試してきた初代COPEN。(車台番号2千5百番台の初期型)ですが 2019年6月ついにエンジントラブルで一時抹消、そして再度購入した平成14年式COPEN。 初代COPENで学んだ数々のDIY経験とテクニック?を元に更に自分仕様にバージョンUPしていきます。
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2017年 1月29日 天候 曇りのち雨

前回、自作モータロイによって
燃焼室のカーボンが取れる事でマフラーより白煙が
出ている、、、と推測しましたが
全然、見当違いでした!!

Q COPEN! > DIYエンジンルーム編 > モータロイを自作した話 経過報告 その2(マフラー白煙は冤罪)

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あれからエンジンフラッシングもして
数日、、、、。
そろそろマフラーの白煙も少なくなるか?と
思っていましたが
白煙は増す一方

特に早朝のエンジン始動後数分してから
マフラーより白煙がモウモウと出てきます!?

これは何かがオカシイ
どうもモータロイ云々ではない様子で尋常じゃないです。
だってマフラーから噴出す白煙で車両後方は
煙幕でも張ったかのように
真っ白になるのですから、、、、。

で、夜な夜なネットにてマフラーから白煙を噴く原因を調査。
燃焼室でオイルが燃えている事はほぼ間違いないので
原因としては
①オイル上がり
②オイル下がり
③タービンブロー
などが考えられます、、、、考えたくもないですが。

①オイル上がりとは、ピストンとシリンダーのクリアランスが
広くなった事でオイルが燃焼室に入り込み燃える現象で
アクセルを踏み込んで加速する際によく白煙を噴きます。

②オイル下がりとは、シリンダーヘッド側に回ったオイルが
吸、排気バルブを伝わって燃焼室にオイルが入る現象で
主にアイドリング時や長時間停車後によく白煙を噴きます。

③タービンブローは、まぁ要するに壊れたら白煙噴きます。
タービンブレードの軸はオイルで浮いているみたいで
その辺から噴くわけですね。

以上、こんなところがわかってしまい
うわ~コレはどうやって修理しようか、、、、と
悶々としてしまいました。

当方の車両の場合
②のオイル下がりっぽい状況で
完治させるにはバルブのシールを交換するしか無いようです。

ただ、日中は仕事ですので
あまり作業時間も取れず
とりあえず原因とは思えないまでも
エンジンオイル交換の際、オイルを入れすぎとのかも?と
少々オイルを抜いてみたり
ATFクーラー取り付け時にATFが入りすぎたのかも?と
ATFを少々抜いてみたりしてみましたが、状況は改善しません。

注)ATFを入れすぎる事で燃焼室にATFが混入して白煙を噴く車種が
あるようです。が、コペンの場合電子制御のようでATF入れすぎが原因で
マフラーより白煙を噴く事は無いっぽいです。
ATが不調になるとかATFが漏れてミッションが汚れるとか、そんな感じみたい。

そんな八方塞がりの中
バルブシールの打ち変えも考えながら
他の原因を探していたところ
オイルキャッチタンクを移動していた事を
思い出しました。

思い出してみれば
ATF温度計を取り付けするのにバンパーを外した時に
オイルキャッチタンクのIN側のゴム配管の継ぎ目付近から
ブローバイが噴いていたのです。
あの時は単にホースバンドが緩かっただけ
増し締めして終わったのですが

それにここ数日は連日氷点下に達する最低気温で
もしオイルキャッチタンクのIN、OUT配管内に
水分が溜まっていれば
凍結してもオカシクない気温です。

もしや原因はブローバイなのかも、、、、。
再度キーワードを変えて検索してみると
オイルキャッチタンクの凍結が原因
マフラーより白煙を噴く事があるのが判明。

エンジン始動後に発生したブローバイガスはエンジン内に大量に発生します。
普通、サージタンクに繋がるPCVとエアクリーナー付近の配管に繋がった場所から
発生するブローバイガスを吸い上げて再度エンジンに吸気させるのですが
何らかの原因、凍結や詰まりでブローバイガスが吸いだされなければ
エンジン内部にブローバイガスがドンドン蓄積し内部圧力を上昇させます。

圧力が高くなれば、当然弱い箇所にガスの圧力が集中していき
たとえば各シール部分が吹き抜けたりするのです。
結果、燃焼室にオイルが噴出してマフラーから白煙を噴く、、、、訳です。

そこで
本当に当方車両のブローバイ処理系統がパンクしているか?
まずはマフラーから白煙を噴く原因を究明しなければ修理できません。
エンジンの内圧上昇でオイルを噴くのなら
簡単な確認方法としてエンジン始動中に
オイルフィラーキャップか
レベルゲージを開放して
内部の圧力を抜いてやればいい
帰宅後、早速試してみました。


と、それまで濛々と吐いていた白煙の勢いが少し収まりました。
同時にマフラー出口を再度確認、オイルで濡れてギトギト、、、。
やはり何らかの原因でオイルが燃えているようです。
(画像はパーツクリーナーで洗浄後、白煙が少し収まった図)

が、特に酷い早朝の始動一発目で確認しなければいけません。
次の日はオイルレベルゲージを抜いた状態で走行してみました。
(この方法はエンジンルームがオイルまみれになるんでオススメしません)

すると、あんなに酷かった白煙がかなり収まってきました。
まだ少し臭い排気ガスが出ますが最悪の状態からは脱したようです。
恐らく、残っているオイルがまだ燃焼しているので少し時間がかかるようです。

これでほぼ原因は特定できました。
ブローバイガスの排出に不具合発生でエンジン内圧上昇って事です。
いやぁオイル上がりとかじゃなくってホントよかった。

問題はPCV側なのか?
オイルキャッチタンク側なのか?です。


そこで次の日の帰宅後
PCV側の詰まりを確認する事にしました。
(エンジンがオイルまみれですが、、、、)

PCVバルブ自体は刺さっているだけで手で抜けます。
外そうとしてPCVに触ると
なんとすでにエンジンから抜けています、、、、。

どうもこれもエンジン内圧上昇の証拠みたいですね。
高圧になって自然に外れたのでしょう。
あるいはPCVが外れて圧が抜けたからこそ
致命的なダメージを回避できたのかも、、、。

確信を強めながら、とりあえずPCVの動作確認と洗浄をして
元通りにしておきます。
PCV自体には詰まりは無く動作も正常(以前新品に交換)でした。

次の日の早朝、出勤時に試しにオイルレベルゲージをちゃんと刺して
エンジン始動してみます、、、が
やっぱり白煙を吐きはじめました、、、、。

PCVはシロですね。
オイルキャッチタンクが真犯人って事で確定です。
で、気は進みませんでしたが
オイルレベルゲージを少し開けて
出勤しました。
エンジンルームがオイルまみれになるのはイヤなのですが
白煙噴きながら走行するのは非常に恥ずかしい、、、、。

で、やっと本日(日曜日)がやってきました。
すでに原因は特定済み
オイルキャッチタンクに問題ありです。

ではどこに問題があるのか?
バンパーを外してから究明します。
現状のキャッチタンク配管は赤矢印のIN側と
青矢印のOUT側のような配管です。

よくよく見てみると
OUT側は一番低い場所がエアクリーナー下側
なんだか水が溜まりそうな取り回しです。
移設時はそこまで気が回らなかったのですが、、、、。

と、いう事で
フロントバンパーを外して各配管の詰まりを確認していきます。
まず、水が溜まりそうなOUT側を確認します、、、が
少々ありますが詰まらせるほどでは無いようです。
息を吹き込んで貫通している事を確認後
ホースの取り回しを変更するので一度外します。

もしやIN側??

画像ピンボケですが
取り回しで苦労したインタークーラー部分のジョイントに
乳化したブローバイが溜まっています。
取り外して息を吹くと
「ブブッ!」っと下痢したみたいに汚れが噴出しました。
詰まるほどではないですがIN側は流れが悪いみたいです。

オイルキャッチタンク側に向かってホースを外していき
詰まりを確認、タンク直前のジョイント部分が怪しい。

ココ、ATF温度計取り付け時に
ブローバイ噴いていたジョイントです。
細長い棒を突っ込んでみると入っていきません、、、。
ジョイントを取り外してみると、、、


見えるでしょうか?
中が硬化したスラッジ完全に閉塞していますね。
マフラー白煙の原因がついに判明しました。

オイルキャッチタンクIN側ホース閉塞により
エンジン内圧が上昇。
燃焼室にエンジンオイルを噴いて燃焼、、、です。

問題は何時スラッジで閉塞したのか?ですが
思い返してみれば
以前ガソリンスタンドでオイル交換した際に
エンジンのオイル漏れ(主にヘッドカバー周辺)を指摘されていました。

当方はヘッドカバーパッキンを一度交換しているのですが
間違えて後期型のパッキンを注文してしまって
仕方が無いので無理やり合わせて取り付けていまして、、、、。
(その内交換しようとは思っていた)

前期と後期で違う形状のパッキンなんで
やっぱりちょっとは漏れちゃうか~なんて暢気に考えていたのですが、、、。

どうも少しずつではありますが
ホース内径がスラッジで狭くなっていたようですねぇ、、、、。
キャッチタンクについているゴムホースも
取り外して確認すると
熱で膨張したのか?経年劣化なのか?
ほとんど隙間がないような状態で
そりゃオイルも噴くよなぁ~てな状態です。

詰まったスラッジを取り出すと
カリカリに乾燥した硬い塊
ちょうどジョイントで内径が狭まる箇所ゆえに
詰まったのでしょう。

どうもエア配管用のジョイントは
オイルキャッチタンクには不向きのようです。
(水道ホース用のジョイントなら厚みが薄いので
内径があまり狭くならないで後日交換しましょうか
強度的にはちと不安ではありますが、、、)

で、ついでに以前見なかったオイルキャッチタンクも
製作以来初めてですが中を確認してみる事に。


またまたピンボケ?(雨の中車庫の屋根の下で作業してます)ですが
中は茶色いゲル状のオイル
乳化した何か
薄めたオイルと水分の混合
、と
とても直視できる状態ではありません、、、、。

とりあえずパーツクリーナーと灯油で洗浄。

洗浄後、タンク内の構造を確認。
これはタンクの蓋と本体に挟み込む分離部分、アルミ板自作品。
パンチングメッシュの向こう側がIN側でこっちの小さな穴が開いている方が
OUT側です。
洗浄前はびっしりブローバイが付着して目詰まりしていました。
極力ブローバイガスからオイル成分を漉しとろうと
OUT側の穴を少なくしたのも
詰まりの原因かもしれないので、、、、


とりあえず電動ドリルで穴を追加します。
うう~ん穴径が小さすぎなのかも、、、。また詰まるかしら??

後は復旧作業です。
オイルキャッチタンクは液体ガスケットで元通り閉じて
配管を検討します。
なるべくタンクに向けて勾配をつけて
低気温時の結露でも
水分がホース内に残らないような感じで、、、。


ただ、以前オイルキャッチタンクを移設した時も
この配管作業は非常に難航した作業です。
特にIN側はブローバイガスの濃度が濃いので
なお更詰まりやすいのでしょう。

また詰まっても仕方が無いので
IN側はエンジン上部を通して助手席ヘッドライト裏から
タンクに接続する事にしました。
OUT側は以前IN側で使ったラジエター前を通るルートを利用します。
これならIN、OUTともほぼ勾配をつけて配管できます。

先ほど上げた画像ですが
青、赤矢印が以前の問題アリな配管
黄、緑が変更後の配管です。
赤と黄色は同じ場所を通していますが
極力ゴムホースが細くならないように太目のモノで通しています。

恐らくは半年くらいすればまた閉塞するでしょうから
ジョイントを水道用の内径の大きなジョイントに変更するくらいはして
半年に一回は詰まりを確認、洗浄した方がいいでしょう。

全て元に戻して試走、完全に直った事を確認して
作業終了。

ダイハツの軽ターボは結構このブローバイ配管の詰まりが多いようです。
修理工場によってはタービン故障と誤診する事もあるとか、、、。
マフラーから盛大に白煙を噴く場合は
一度ブローバイ関連のチェックを
お勧めします








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1974/10/27
職業:
左官職人
趣味:
車弄り=DIY
自己紹介:
愛車遍歴は20歳で「カッコイイから」と空冷VWを購入しかし車弄りはせずドライブ専門で過ごすが通勤や出張時のトラブルで泣く泣く売り飛ばしAE86(パンダトレノ2Dr)を購入。しかし高速道路走行中に油圧計破損に気づかずエンジンブロー。再度空冷VWオーナーになるがNewBeetle発売で浮気。その後結婚して維持できなくなって軽自動車に目覚め「コペン購入」現在に至る。
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